深層レポート 日本の政治 (84)

「自民党をぶっ壊さない」から安倍首相の人気低下

執筆者: 2007年1月号
エリア: アジア

 九月二十六日の安倍晋三内閣発足直後に行なわれた報道各社の世論調査で、安倍内閣は軒並み六〇%台後半から七〇%台の高支持率を記録。戦後最年少・五十二歳の若き宰相は順調なスタートを切った。 就任直後の電撃的な中国・韓国歴訪、十月二十二日の衆議院統一補欠選挙に完勝し民主党を腰砕け状態に追い込む。小泉純一郎前首相が八〇%前後の驚異的な支持率を就任から半年以上保ったのと同様、「安倍人気も当面は盤石」という見立てだった。にもかかわらず――。十一月中旬以降、安倍内閣の支持率は下がり始めた。 十一月二十四―二十六日実施の日本経済新聞調査で五九%(内閣発足直後と比べ十二ポイント減)、同二十五、二十六日の毎日新聞調査で五三%(同十四ポイント減)、十二月五、六日の共同通信調査で四八・六%(同十六・四ポイント減)。

カテゴリ: 政治
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top