人気凋落が止まらない「公認会計士」業界の惨状

執筆者:磯山友幸 2015年1月9日
タグ: 人手不足 日本
エリア: アジア
 舵取りが問われる日本公認会計士協会の森会長(C)時事
舵取りが問われる日本公認会計士協会の森会長(C)時事

 東京・渋谷にある青山学院大学で昨年12月20日、同大学大学院会計プロフェッション研究科が主催する公開シンポジウムが開かれた。毎年恒例のイベントで、今回で9回目となる。だが、冒頭あいさつに立った同科研究センター長の小倉昇教授の表情は冴えなかった。

「本来ならば、会場の後ろ半分は学生たちで埋まって欲しいのだが」

 公開シンポジウムが始まった2006年に比べて学生の数はめっきり減少。会場には第一線で活躍する会計士や学者などベテランの姿が目立った。

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執筆者プロフィール
磯山友幸(いそやまともゆき) 1962年生れ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、大阪証券部、東京証券部、「日経ビジネス」などで記者。その後、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、東京証券部次長、「日経ビジネス」副編集長、編集委員などを務める。現在はフリーの経済ジャーナリスト活動とともに、千葉商科大学教授も務める。著書に『2022年、「働き方」はこうなる』 (PHPビジネス新書)、『国際会計基準戦争 完結編』、『ブランド王国スイスの秘密』(以上、日経BP社)、共著に『株主の反乱』(日本経済新聞社)、『破天荒弁護士クボリ伝』(日経BP社)、編著書に『ビジネス弁護士大全』(日経BP社)、『「理」と「情」の狭間――大塚家具から考えるコーポレートガバナンス』(日経BP社)などがある。
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