「イスラム国」が起こした後藤健二さん、湯川遥菜さんの人質事件について、世界各国では、衝撃的に受け止められるとともに、残酷に殺害された2人への同情の声や「イスラム国」への譴責(けんせき)の声が広がっている。では、隣の大国・中国はどのようにこの事件を受け止めたのだろうか。
最も「中国的」な反応は、日本の安倍政権が、この事件をきっかけにさらに強硬路線を歩むようになり、集団的自衛権の全面的解禁や、自衛隊の国防軍化、海外派兵、憲法改正などの「右傾化」にますます舵を切っていくのではないかという不安に焦点を当てる報道だ。

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