米国への“即時報復”のためイランが築くスパイ網

執筆者: 2007年4月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中東 北米

 ウラン濃縮による核兵器開発を強引に継続しているイランが、将来、米国から軍事攻撃を受けた場合、ペルシャ湾岸諸国にある米国の施設を一斉に報復攻撃するため、スパイ網の構築を急いでいるとの情報がある。 ロンドンに亡命中のイラン人外交官が明らかにしたもので、イランは最高指導部の指示によってサウジアラビア、アラブ首長国連邦、バーレーン、カタールなどの湾岸諸国に多数のエージェントを潜入させている。 これらエージェントは各国で教師、医師、看護師を装って働く一方、現地の同胞シーア派住民などの間でひそかにスパイ細胞づくりを行なっている。こうしたスパイ網構築やスパイの訓練は、首都テヘランの諜報機関の幹部クラスが直接指導し、イランの核施設や軍事施設が米国の爆撃を受けた直後の具体的な行動計画を練っているという。

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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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