アル・ゴアの真実の好都合不都合

執筆者:名越健郎 2007年6月号
エリア: 北米

 地球温暖化に警鐘を鳴らしたゴア前米副大統領出演の記録映画『不都合な真実』が2月、米アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門でオスカーを獲得した。 ゴア氏はハリウッドでの授賞式の舞台で、俳優レオナルド・ディカプリオに「何か重要発表は?」と促されると、「この機会にわたしの意思を正式に表明したい」と次期大統領選出馬宣言のペーパーを取り出し、突然の音楽に遮られる絶妙の演技をし、場内の爆笑を誘った。 ゴア氏は出馬を否定するものの、コンビを組んだクリントン前大統領は「ヒラリーが(民主党の)最良の候補だが、アル・ゴアも必ず出てくるだろう」と予言している。

カテゴリ: 環境・エネルギー
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執筆者プロフィール
名越健郎(なごしけんろう) 1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長、編集局次長、仙台支社長を歴任。2011年、同社退社。拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学特任教授を経て、2022年から拓殖大学特任教授。著書に、『秘密資金の戦後政党史』(新潮選書)、『ジョークで読む世界ウラ事情』(日経プレミアシリーズ)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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