海外M&Aの急増で投資銀行業が大盛況だが日本勢は影薄し

執筆者: 2008年2月号
タグ: インド

 欧米の投資銀行のインド事業が加速している。背景にあるのは、インド企業による外国企業のM&A(合併・買収)の急増だ。 二〇〇七年は、タタ製鉄による英蘭コーラス買収(百二十一億ドル)やアルミ大手のヒンダルコによる米ノベリス買収(六十億ドル)など大型の案件も目立ち、買収総額は三百五十億ドルを超えたと見られる。欧米勢は、こうした取引の仲介で巨額の手数料を稼いでいるのだ。 昨年五月に金融情報企業トムソン・フィナンシャルが発表した一―四月分のランキングによれば、インド関連のM&Aで一位につけたのはスイス系のUBS。ヒンダルコのノベリス買収や酒類大手ユナイテッド・スピリッツによる英ホワイト&マッカイ買収を手がけた同社は、この期間に八件のM&Aを成立させ、計一億九十万ドルの手数料と二三・四%のシェアを得た。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
クローズアップ
キャリア決済のお申し込み
フォーサイトのお申し込み

池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

クローズアップ
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top