激化する英露「神経戦」の見えない出口

執筆者:木村正人 2008年3月号
エリア: ヨーロッパ

リトビネンコ事件をめぐる外交官追放合戦に続き、ブリティッシュ・カウンシルを閉鎖に追い込んだロシア。両国関係はどこまで悪化するのか。[ロンドン発]元ロシア情報機関幹部の毒殺事件をきっかけに、英露関係が大きくきしんでいる。事件の容疑者引き渡しを求める英政府に対し、露政府は拒否。昨夏、外交官追放合戦に発展した。冷戦期もロシア国内で活動を続けてきたイギリスの公的国際文化交流機関の支部が、ロシア治安当局の圧力で閉鎖に追い込まれた。英国のロシア専門家は「ロシアはぎりぎりまで攻めてくる」と分析する。英国とロシアの間で今、何が起きているのか。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
木村正人(きむらまさと) 1961年大阪府生れ。84年京都大学法学部卒業後、産経新聞社に入社。大阪府警・司法キャップなど、大阪社会部で16年間事件記者を務める。2002-03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員、07年からロンドン支局長。12年7月独立し、ロンドンを拠点に活動するフリージャーナリストに。日本国憲法の改正問題(元慶応大学大学院非常勤講師=憲法)や日英両国の政治問題、国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。公式サイト「木村正人のロンドンでつぶやいたろう」 http://kimumasa2012london.blog.fc2.com/
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