インドでハイテク電子デバイス産業が産声を上げそうだ。大富豪ムケシュ・アンバニ氏が率いる大手財閥リライアンスグループが、千八百五十億ルピー(約四千六百億円)を投資して半導体生産を進めることが明らかになり、家電や携帯電話の主要部品を輸入に頼ってきた同国の電機産業は転換期を迎える。 リライアンスの計画は、シリコンウエハー七万枚の月産能力を持つ工場を設けるというもの。政府が電子デバイス分野への投資優遇策をまとめた二〇〇七年二月の「セミコンダクター・ポリシー(半導体政策)」に応じたものだ。同ポリシーの対象案件になると、当初十年間の投資額の最大二五%について政府から資金支援を受けられる。
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