北朝鮮は四月五日、「人工衛星」と称して長距離弾道ミサイルを発射。九日に最高人民会議第十二期第一回会議を開催し、金正日総書記を国防委員長に三選、金正日体制の第三期をスタートさせた。 金総書記の動画が公開されたが、左手などの動きが不自然で、昨年夏に脳卒中などに襲われたのが事実であることを示唆した。歩行や書類をめくる動作などはこなしてみせたものの、衰えは隠せない。これまでのように一から十まで自分で決裁することは肉体的、精神的にも困難だ。そこで軍や党の業務を国防委員会各メンバーにある程度委任する、いわば「分担委任統治」の形で体制を維持していくのではないかとみられる。
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