饗宴外交の舞台裏
饗宴外交の舞台裏 (136)

大勢の首脳が食卓につどった金融サミット「席次」の隠し味

 ロンドンで開かれた金融サミット(G20)。前夜の四月一日、英首相官邸で開かれた夕食会には英国らしいプラグマティズムとウィットがあった。 首脳らはワーキングディナーのため、夫人たちとは官邸内の別々の広間に分かれて食事を堪能した。ただしメニューは同じで、ロンドンの有名レストラン「フィフティーン」のカリスマシェフ、ジェイミー・オリバー氏(三三)が担当した。「ブラウン首相から、英国にいかに素晴らしい食材と料理があるかを知らしめてほしい、と言われました」とオリバー氏。「なるべく質実に」との注文もついた。金融経済危機に取り組む会議で、贅沢な食事をしていると見られることは慎まねばならない。英政府には昨年の洞爺湖サミットも念頭にあったようだ。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
西川恵 毎日新聞客員編集委員。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
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