国際テロ組織アル・カエダのイエメン・グループが急速に勢力を拡大しており、隣国サウジアラビアにも脅威を及ぼす可能性がある。 アル・カエダ対策に力を入れてきたサウジアラビア内務省当局によれば、このグループは「アラビア半島のアル・カエダ」と呼ばれ、今年に入ってからイエメン国内のイスラム過激派やサウジアラビアから逃亡してきたアル・カエダ系グループを統合し、組織化を図っている。 中心人物は、二〇〇六年にイエメンの首都サヌアにある政治犯を収容する刑務所から脱走したナシル・ワハイシ容疑者。同容疑者はアル・カエダの最高指導者オサマ・ビンラディンともつながりがあり、サウジアラビア当局は以前から欧米の治安当局にその動きに注意を払うよう呼び掛けてきた。
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