事業仕分けで暴走した農水省局長の「評判」

執筆者: 2010年1月号
カテゴリ: 経済政策・社会保障
エリア: 日本

 予算の無駄を洗い出す事業仕分けに、官僚たちは「人民裁判」と恨み骨髄だ。その中で、農林水産省の高橋博総合食料局長が仕分け作業の運営に異を唱え、政官界の注目を集めた。 都市部での農産物直売所の運営を支援する「マルシェ・ジャポン・プロジェクト」が、「民業を圧迫する」として「廃止」を宣告されたのが、騒動の発端。所管の高橋局長は怒り心頭に発し、直売所と利益相反する流通業界に在籍した人物が「仕分け人」に含まれることに疑念を表明する「意見書」を、農水省の仕分けを担当する蓮舫参院議員に送った。 高橋局長は「将来の次官候補」(農水省関係者)だが、「キツい性格で、何につけ自分の意見を主張しないと気が済まない」(同)との人物評がある。今回も一方的な展開に我慢がならなかったようだが、「事業仕分けは政治イベント。まともに反論しても無意味」(同省幹部)と、局長の「暴走」に身内も迷惑顔だ。

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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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