「宇宙人」の異名をとり、良く言えば何事にも動じない、悪く言えば鈍感だと言われる鳩山由紀夫首相だが、さすがに最近は顔色がさえない。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題と経済対策という難題に加え、天皇陛下と習近平・中国国家副主席の会見問題や自らの偽装献金疑惑が鳩山首相の表情を曇らせている。 十二月四日夜に首相公邸で開かれた鳩山首相、小沢一郎民主党幹事長、輿石東民主党参院議員会長による三者会談は、政権の危機的な状況を象徴する会合だった。表向きは、ここで普天間問題と予算編成の取り扱いが話し合われたことになっている。だが、民主党議員はこう言う。
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