「新成長戦略実現会議」 議論の中身が重要だ

執筆者:原英史 2010年9月7日
タグ: 日銀
エリア: アジア

報道によると、9日、「新成長戦略実現会議」の初会合が開かれるそうだ。

メンバーは、

・菅総理(議長)、仙谷官房長官、荒井国家戦略担当相、野田財務相、直嶋経産相、白川日銀総裁

・経済界: 米倉経団連会長ら経済3団体トップ

・労働界: 連合古賀会長

・有識者: 伊藤元重東大教授、清家篤慶応義塾塾長ら。

メンバー構成だけ見れば、かつての「経済財政諮問会議」と似通った印象だ。

「労働界」が入っているあたりが民主党政権らしいが、これなら、別に新しい会議体を作らなくとも、「経済財政諮問会議」として開催してもよかったかもしれない。(経済財政諮問会議は、民主党政権になってから休眠しているが、法律上はまだ残っている。なお、「議長及び議員10人以内」という人数制限が微妙だが、これも対応できなくはないはず。)

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
原英史(はらえいじ) 1966(昭和41)年生まれ。東京大学卒・シカゴ大学大学院修了。経済産業省などを経て2009年「株式会社政策工房」設立。政府の規制改革推進会議委員、国家戦略特区ワーキンググループ座長代理、大阪府・市特別顧問などを務める。著書に『岩盤規制―誰が成長を阻むのか―』、『国家の怠慢』(新潮新書)など。
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