北アイルランド和平に水さす英国のスパイ活動

執筆者: 2000年1月号
カテゴリ: 国際
エリア: ヨーロッパ

 三十年来の北アイルランド紛争が、対立するカトリックとプロテスタント共同による自治政府の発足で、ようやく恒久和平に動き出したが、英国のブレア政権が和平工作に治安諜報機関のM15を活用した事実が明るみに出て、カトリック勢力やアイルランド政府と英政府の間に不信感としこりを残している。 カトリックのアイルランド共和軍(IRA)の武装解除をめぐりいったんは破綻した和平プロセスは、ミッチェル前米上院議員の仲介で昨年九月から立て直し作業に着手した。ところが、この期間にIRAの政治組織であるシン・フェイン党のアダムズ党首が使った車に、高性能の盗聴器が仕掛けられていたことが判明。同党はもとより、カトリック勢力の後ろ盾であるアイルランド政府も英政府に抗議する事態となった。

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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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