饗宴外交の舞台裏
饗宴外交の舞台裏(26)

こんなにも相撲が好きなシラク大統領

執筆者:西川恵 2000年2月号
カテゴリ: 国際 社会
エリア: ヨーロッパ 日本

 七月に沖縄で開かれるサミット(主要国首脳会議)の理解と協力を得るため欧州を歴訪した河野外相は、一月十四日、フランスのエリゼ宮(仏大統領官邸)でシラク大統領と会談したが、良く知られた大統領の親日家ぶりがここでも如何なく発揮された。「沖縄には二十年ほど前に行ったが、豊かな文化の地で、焼き物美術館が素晴らしく、料理も美味しかった。今度も沖縄伝統料理を食したいし、東京や京都、奈良にも行きたい。名古屋では大相撲も見たい。いつも日本に行くのは楽しく、帰りはつらい」 さらには、つい数時間前に六日目を終えた初場所に触れ、「五勝一敗で五人の力士が並びましたね」と語った。びっくりしたのは河野外相である。

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執筆者プロフィール
西川恵 毎日新聞客員編集委員。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。著書に『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。5月16日、新潮新書から『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』 を刊行した。
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