注目された台湾の総統選挙は、事前に中国による激しい“批判”が繰り広げられたにもかかわらず、独立志向が強い民進党の陳水扁候補が当選した。ただ、中国の陳水扁当選に対する反応は、今のところ静観に終始しており、危機の再来は回避されたようだ。
一方、ロシア大統領選挙は、大方の予想どおりプーチン大統領代行が当選。
また、アメリカでは、大統領選挙予備選の山場ともいうべきスーパー・チューズデイで、民主党、共和党ともに本命候補だったゴア、ブッシュの二人が勝利した。国内的には積極的な政策をとる余地のあまりないクリントン大統領は、アメリカ大統領として二十二年ぶりに南アジア訪問を行なうなど、外交活動を積極化させたが、目立った成果はあがらなかった。

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