YES 60% 二〇〇二年五月三十一日から三十一日間、日本と韓国が共催するサッカーのワールドカップ(W杯)。オリンピックとは比べ物にならない熱狂的な応援で知られる大会だが、そこで毎回注目を集めるのがフーリガンの問題だ。 中でもサッカーの本家・イングランドのフーリガンは警戒を要する。思い出すのは八五年、ベルギーのブリュッセルで開催された欧州チャンピオンズカツプ(現・チャンピオンズリーグ)決勝での大惨事。リバプール(イングランド)とユベントス(イタリア)が欧州クラブナンバーワンを争った試合で、リバプールのサポーターが起こした暴動によって死者三十九人が出た。今年六月、オランダとベルギーが共催した欧州選手権でも、約千三百人の逮捕者のうち六割近くをイングランド・サポーターが占めた。

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