「カジノ解禁7兆円」大手外資に見切られ風前の灯(下)

執筆者:出井康博 2021年6月30日
エリア: アジア
逮捕された秋元議員は「パチンコ・チェーンストア協会」の「政治分野アドバイザー」も務めていた ⓒ時事
実績ゼロ企業の利益供与に群がった政治家、コロナ前のシンガポール大規模IRを上回る売上見積り……強欲と皮算用ばかりが先走る空疎な「博打で国おこし」は、誰のために行われるのか。

 世の関心が「新型コロナ」と「東京五輪」に集まる陰で、「カジノ解禁」に向けた動きが着実に進んでいる。6月初めには、和歌山県がカジノを含む統合型リゾート(IR)誘致を希望する自治体で初めて、IR運営を担う民間事業者を選んだ。同様にIR誘致に名乗りを上げている他の3つの地域でも、近く事業者が決まる見通しだ。

「IRによって外国人観光客が増え、地域活性化につながる」

 カジノ推進派たちはそう述べる。そんな主張を、後押しする大手メディアも少なくない。

カテゴリ: 経済・ビジネス 政治
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執筆者プロフィール
出井康博 1965年、岡山県生れ。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙『日経ウィークリー』記者、米国黒人問題専門のシンクタンク「政治経済研究ジョイント・センター」(ワシントンDC)を経てフリーに。著書に、本サイト連載を大幅加筆した『ルポ ニッポン絶望工場」(講談社+α新書)、『長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う』(新潮社)、『松下政経塾とは何か』(新潮新書)など。最新刊は『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』(角川新書)
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