東京の桜が満開となった四月四日、東京・九段にあるインド大使館で「桜を見る会」が催され、日本の政財官界や在日外交団の招待者約三百人でにぎわった。 この時期、大きな庭をもつ英国やオーストラリア大使館なども「桜を見る会」を開くが、インド大使館の場合はナショナルデーのパーティーも兼ねている点で異なる。インドが英国から独立したのは一九四七年八月十五日と、日本の終戦記念日と同じ。このためインド政府は日本にある大使館に限って、日本人の感情に配慮して、ナショナルデーのパーティーを桜の季節にずらして開くようにしている。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン