ナイジェリアのオルセグン・オバサンジョ大統領(六四)が五月二十一日から三日間、日本を公式訪問した。 オバサンジョ大統領は七〇年代後半、最高軍事評議会議長(国家元首)として民政移管を進めたが、軍政時代の九五年、人権弾圧に抗議して逮捕され、三年間、獄中生活を送った。その後、軍政指導者の急死で釈放され、九九年の大統領選で当選し、八三年以来の軍政を民政に移管した。 民主化のモデルとなった産油国ナイジェリアは、西アフリカのキープレーヤーとして欧米諸国から重きを置かれており、五月十日にはブッシュ大統領の招きで米国を訪問したばかり。小泉首相がこの大物元首との首脳外交をどうこなすか、最初の試金石となった。
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