饗宴外交の舞台裏
饗宴外交の舞台裏 (57)

陳水扁流のもてなしは台湾独立派の面目躍如

執筆者:西川恵 2002年10月号
タグ: 台湾 中国
エリア: アジア

 台湾の陳水扁総統は今年から国賓歓迎宴のやり方を大きく変えた。それまでは首都・台北の総統官邸か、老舗のホテル「圓山大飯店」で行なっていたのを、地方で開くようにしたからだ。陳総統になって国賓歓迎宴は中国料理ではなく台湾料理になるなど様変わりしているが、「饗宴革新」はいまなお進行中である。 八月二十日、南米パラグアイのゴンサレス・マキ大統領夫妻が国賓として訪れた際の歓迎宴は、台湾中部の雲林のホテル「剣湖山飯店」でもたれた。そこでのメニューは次のようなものだった。山薬鮭魚卵(山芋とイクラの料理)龍蝦美併盤(イセエビの蒸し物)

カテゴリ:
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
西川恵 毎日新聞客員編集委員。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
フォーサイトのお申し込み
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top