台湾の陳水扁総統は今年から国賓歓迎宴のやり方を大きく変えた。それまでは首都・台北の総統官邸か、老舗のホテル「圓山大飯店」で行なっていたのを、地方で開くようにしたからだ。陳総統になって国賓歓迎宴は中国料理ではなく台湾料理になるなど様変わりしているが、「饗宴革新」はいまなお進行中である。 八月二十日、南米パラグアイのゴンサレス・マキ大統領夫妻が国賓として訪れた際の歓迎宴は、台湾中部の雲林のホテル「剣湖山飯店」でもたれた。そこでのメニューは次のようなものだった。山薬鮭魚卵(山芋とイクラの料理)龍蝦美併盤(イセエビの蒸し物)

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