食の安全性がこれほど問われる時代はない。新鮮で安全な野菜を子どもたちに食べさせたいと、給食用の食材を届け続けたお母さんたちの三十八年の歩み。 今年四月、全国で初めて栄養士出身の教頭が誕生した。高知県南国市立大篠小学校の甲藤温子教頭だ。学校栄養職員として、給食改革と食教育に取り組んできた実績が認められての登用だった。「子どもの偏食や、一人で食事をする個食など、食生活や食文化の乱れが指摘され、食の問題が無視できないものとなってきました。南国市ではこの五、六年、学校給食を中心に、食を体系的に学ぼうと『食教育』に取り組んできた。その一環の人事です」と、同市学校教育課長の西尾洋之さんは説明する。
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