経営難にある仏コンピューターメーカーのブルに対し、NECが約十億円の出資に応じることになった。ブルは筆頭株主のNECやフランステレコム、米モトローラに資金支援を求めていた。 しかし、モトローラは早々と増資の要請を断り、資本を引き揚げ始めた。一方フランステレコムは仏政府がブル支援のため過去に融資した資金の返済を猶予している動きに同調し、増資を決めた。NECはと言えば「仏政府に逆らうと欧州でのビジネスに支障が出かねない上に、携帯電話事業でのフランステレコムとの関係もないがしろにできない」(業界関係者)ため、渋々、資金支援に応じた。

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