昨年十二月二十二日、北京の釣魚台賓館で中国再保険グループの設立式典が開かれた。保険監督管理委員会の呉定富主席は「中国の保険市場の発展につながる」とおきまりのあいさつ。だがこのグループの置かれた状況はそう生易しくない。 WTO(世界貿易機関)加盟まで中国再保険は、国内の保険会社が集めた契約の二割を再保険取引で自動的に引き受けることができた。だが、二〇〇五年末にこの保護規定はなくなる。持ち株会社の下に生損保二つの再保険会社を分離した今回のグループ化は、顧客である一般の生損保に見捨てられないよう専門性を高めるための生き残り策だ。

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