深層レポート 日本の政治 (144)

勢いを増す「衆院解散」への流れ

執筆者: 2012年1月6日
エリア: アジア

 消費税増税、米軍普天間飛行場移設、環太平洋経済連携協定(TPP)など、多くの政策課題を中途半端な形で残したまま、野田政権は2012年の年明けを迎えた。加えて、野田佳彦首相にとって前途多難な1年となることを予言するように、年末年始に民主党からの離党者が相次ぎ、2つの新党が結成された。
 政局の火種は他にもあり、これらをきっかけとして年内に野田首相退陣か、あるいは衆院解散・総選挙か、さらには民主党分裂や自民党分裂などの政変に至るのかどうか。いずれにしても、野田政権を揺るがす政局上の大混乱が今年中に生じることは、すでに確定していると言っていいだろう。

カテゴリ: 政治
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