アフリカはBOPビジネスの最前線-味の素の挑戦

執筆者:平野克己 2011年1月10日
タグ: 台湾 インド 日本
エリア: アフリカ

 縮小する日本市場から勇躍して海外市場を開拓する、そのひとつのフロンティアとしてBOPビジネスが注目されている。BOPとは「所得階層ピラミッドの底(ボトム)」という意味で、一般に「年間所得3000ドル以下の40億人」といわれる。
 彼らを顧客とするビジネスがたいへん有望で、しかも意義深いものだという卓見は、ミシガン大学のプラハラードとコーネル大学のハートによって1999年に発表された。2004年には、有名なプラハラードの著作『BOPへの恩恵:利潤を通じた貧困削減』(翻訳邦題は『ネクスト・マーケット』)が出版されている。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
平野克己(ひらのかつみ) 1956年生れ。早稲田大学政治経済学部卒、同大学院経済研究科修了。スーダンで地域研究を開始し、外務省専門調査員(在ジンバブエ大使館)、笹川平和財団プログラムオフィサーを経てアジア経済研究所に入所。在ヨハネスブルク海外調査員(ウィットウォータースランド大学客員研究員)、JETRO(日本貿易振興機構)ヨハネスブルクセンター所長、地域研究センター長などを経て、2015年から理事。『経済大陸アフリカ:資源、食糧問題から開発政策まで』 (中公新書)のほか、『アフリカ問題――開発と援助の世界史』(日本評論社)、『南アフリカの衝撃』(日本経済新聞出版社)など著書多数。2011年、同志社大学より博士号(グローバル社会研究)。
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