2011年中南米では4カ国で大統領選挙が行なわれた。
アルゼンチンのクリスティナ・キルチネル大統領、ニカラグアのダニエル・オルテガ大統領が連続再選を果たし左派政権の座を守った他、ペルーでは中道左派のウマラ政権が誕生した。中道左派政権のグアテマラでは決選投票で一転して右派のオトー・ペレス元将軍が大統領の座を射止めた。ウマラ政権の穏健さが際立っていることを考慮すると、2010年にかけて顕著となった中南米諸国の中道化への傾向は(2010年11月16日「中道化する中南米の政治地図」参照)、継続しているとみてよいであろう。
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