フランス大統領選では、第1回投票で有効投票の過半数を得る候補者が現れない限り、決選投票が実施される。この国に関心がある人なら、まず知っていることだ。では、この2回の投票に加えて「第3の選考」と呼ばれるもう一つの関門があるのをご存じだろうか。
大統領選には、たとえ被選挙権があっても、誰でも立候補できるわけではない。届け出が受理されるためには、国会議員や地方議員、自治体首長ら500人の推薦署名を集めることが義務づけられている。個別のテーマを主張する弱小候補者、遊び半分のお騒がせ候補者らは、この関門の前に実際の立候補を阻まれてきた。
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