4月下旬から5月上旬にかけて2回投票制で実施されるフランスの大統領選挙がようやく熾烈化してきた。本命の現職サルコジ大統領(UMP国民運動連合)が2月15日にテレビで立候補を正式に声明し、すでに昨年10月予備選挙で勝利したオランド社会党候補とともに左右2大対立候補が出そろったからである。
保守派ではサルコジ氏に代わる立候補者が見当たらないので、現職大統領は最後まで国民のために働いている姿はそのまま選挙キャンペーンになると踏んで、正式立候補は3月にまでずれ込むと考えられていた。しかし、オランド氏の存外の人気を前に劣勢に立たされたサルコジ氏は、選挙活動を前倒しにする決意をしたのである。
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