南仏を震撼させ、7人の犠牲者を出した銃撃テロの犯人モハマド・メラの大捕物は、30時間に及ぶ治安当局の犯人自宅包囲・突入作戦の結果、犯人が被弾しバルコニーから転落即死して終結した。
この事件の第1幕は、3月11日に発生した。南仏トゥールーズ市の第1パラシュート連隊所属の30歳になるマグレブ系の伍長が運動ジムの駐車場でスクーターに乗った男に銃撃殺害された。そしてその4日後には、トゥールーズ市から近郊のモントバン市で第17パラシュート連隊の3人の兵士が襲われ、2人が殺害された。いずれも海外出身の兵士であったことから、フランス軍への怨恨や反感を持った者による外国人兵士を狙った犯行ではないかと疑念がもたれた。
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