北朝鮮は4月13日、金日成(キム・イルソン)主席の誕生100周年を祝い、金正日(キム・ジョンイル)総書記の遺訓であり金正恩(キム・ジョンウン)時代の幕開けの「祝砲」である「光明星3号」を打ち上げたが、見事に失敗に終わった。北朝鮮では金正日総書記を意味する「光明星」という名前を付けた「衛星」打ち上げに失敗があってはならないはずだが、北朝鮮当局はあっさりと打ち上げ失敗を認めた。そして、国際社会は「光明星3号」の発射は長距離弾道ミサイルの発射実験であるとし、国連安全保障理事会は議長声明で北朝鮮の「衛星」打ち上げを「強く非難」した。
北朝鮮も同17日、外務省声明を発表し国連安保理議長声明を非難し「2.29朝米合意にわれわれもこれ以上拘束されないであろう」として2月29日に発表された米朝合意破棄の姿勢を示した。北朝鮮を取り巻く状況は再び2009年4月の「銀河2号」(テポドン2号)発射後の状況に戻った。北朝鮮は09年を再演するように第3回核実験に向かうのだろうか。
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