オランド新政権の下で、閣僚を男女同数の17人ずつとしたエロー社会党内閣が誕生した。一見、これは左派にありがちな「男女平等への意欲を示すパフォーマンス」のように見える。しかし、真の狙いはもっと周到で、戦略的だ。政界と政治のあり方を大きく変革しようとする野心が秘められていると考えるべきだろう。

オランド新政権で首相に就任したエロー氏と17人の女性閣僚(c)AFP=時事
【上段左から】エロー首相、トゥーレーヌ社会保健相、ポー=ランジュヴァン教育達成担当相、フィリペティ文化通信相、ヴァロー=ベルカセム女性権利相兼政府報道官、フィオラゾ高等教育研究相
【中段】トビラ法相、ドロネ高齢者担当相、ルブランシュ国家改革相、ペルラン中小企業担当相、カルロティ障害者担当相、フールネロン体育相
【下段】ブリック環境相、バト司法担当相、ベルティノティ家族問題担当相、ベンギギ在外者仏語圏担当相、デュフロ地域間格差是正住宅相、ピネル手工業商業観光担当相

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