ここ数日、中国メディアの知人から日中関係についてのコメントや分析について聞かれることが多かった。その際、先方にも反日デモについての見方を聞いてみたのだが、返ってくる答えのなかに、必ずと言っていいほど、「なぜ釣魚島の国有化の決定がこれほど最悪のタイミングに行われたのか理解できない」という一言が含まれていたことが印象に残った。
デモの破壊行動の是非は論じるまでもないが、この点については、私も似たような感想を持たないわけではない。
胡錦濤国家主席が野田首相にAPECで「警告」を発したのが9月9日。
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