少し大げさかも知れないが、欧州の技術崩壊を象徴している出来事、と受け止める向きもあるようだ。オランダ高速鉄道(NS Hispeed)とベルギー国鉄(SNCB)が共同で導入した両首都間の新型特急「フィーラ」(Fyra)を巡るてんまつである。
隣接する両国は結束性が強く、ルクセンブルクを含めて「ベネルクス三国」と呼ばれてきた。ただ、互いの行き来は、微妙な距離感があって予想以上に面倒だ。飛行機だと近すぎるし、列車だと意外に遠い。
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