米共和党「ジェブ・ブッシュ擁立論」の強みと弱み

執筆者:足立正彦 2014年4月22日
エリア: 北米

 半年余り先の11月4日に中間選挙の投票日を迎えることになるが、中間選挙結果を受けて民主党、共和党のいずれの政党が上院で多数党になるのかに注目が集まっている。2016年大統領選挙は投票日まで2年半も先のことである。だが、穏健派の有力共和党政治家であるクリス・クリスティ・ニュージャージー州知事のスキャンダルが、今年1月発覚した(再選を目指した昨年11月の州知事選の前に、クリスティ支持を表明していなかった民主党の市長に対する報復として、側近がジョージ・ワシントン橋につながる一部車線を意図的に封鎖して大渋滞を引き起こしていた)。2016年共和党大統領候補指名獲得争いの先頭を走っていたクリスティの支持率は同スキャンダルの発覚を契機に失速した。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top