アメリカ中間選挙が迫ってきた。苦戦の共和党は三十六の州知事選でも四苦八苦。民主党は将来の大統領候補を立てて押しまくる。[ワシントン発]マーティン・ヴァン・ビューレン、グローバー・クリーブランド、セオドア・ルーズベルト、フランクリン・ルーズベルト――この四人はすべて、ニューヨーク州知事を経て、のちに米国大統領の座に就いている。では、エリオット・スピッツァーも、四人と同じ輝かしいステップを踏むことができるのか。 スピッツァーは、企業の不正追及など、鮮やかな手腕を見せ続ける現ニューヨーク州司法長官(民主党)だ。彼が同州の次期知事に選出されるのは確実で、やがては有力な大統領候補になると見られている。
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