「当社と同規模(約六千二百万キロワット)の電源が毎年誕生している」と東京電力幹部をして言わしめるほど、中国の電力需要は急増している。日本の重電メーカーが成長するために、中国市場は必要不可欠だ。ただ最近、中国との関わり方に変化が生じている。 自動車や鉄道インフラと同様に発電設備の「国産化」を打ち出した中国が、ガスタービン(GT)などの完成品を輸入しにくい制度を導入したからだ。重電関係者は「完成品を日本から輸出するためには中国政府の許可が必要。ものによっては高額な関税を掛けられる」と話す。入札条件に「技術移転」が明記されることもあるという。中国の民族系企業に技術移転しない限り、中国市場に参入する道は閉ざされるのか。
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