ブッシュ氏にのしかかる兄の「負の遺産」

執筆者:足立正彦 2015年5月19日
エリア: 北米 中東

 2016年大統領選挙の共和党候補指名獲得争いには、現時点で6名が出馬を正式に表明している。今後、さらに複数の有力政治家の出馬表明が行われると見られているが、最も注目されている1人は、父、兄に続いて一族から3人目の大統領を目指すジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事である。だが、最近、正式の出馬表明を控え、ブッシュ氏のある一連の発言が非常に注目される事態が生じた。それはイラク政策を巡る発言であり、兄のジョージ・W.ブッシュ大統領が決断、遂行したイラク戦争について、ブッシュ氏は自らの見解を説明するうえで二転三転してぶれる事態を露呈したのである。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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