昨年11月に行われた米国中間選挙で与党・民主党は歴史的惨敗を喫したが、翌月、オバマ大統領はキューバと国交正常化交渉を開始することに合意したことを発表し、米国内のみならず、国際社会をも驚かせた。ローマ法王庁の仲介で米・キューバ両国は1年半にも及ぶ9度の秘密交渉を重ね、国交正常化交渉の開始に関する合意に至った。さらに昨年末の発表から4度の高官協議を経て、米国とキューバは1961年1月の国交断交以来実に54年ぶりに7月20日に国交正常化を実施すると、オバマ大統領が7月1日に正式に発表した。7月20日にはハバナとワシントンそれぞれに大使館を再開させることでも合意した。

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