中東問題の論点(1)「イスラーム国」を承認する日は来るのか?

執筆者:池内恵 2015年7月23日
エリア: 中東

「中東の部屋」への寄稿をしばらくお休みさせていただいていた。その間に、個人ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」を充実させたり、最近はこの『フォーサイト』で「池内恵の中東通信」を立ち上げたりしていた。連載「中東 危機の震源を読む」も再び月刊ペースに戻したいと考えている。

3つのタイムスパンで見る中東

「中東の部屋」の再開にあたって、3つの連載枠のそれぞれの性質を説明しておきたい。3つの枠の違いは、それぞれの枠で寄稿する文章の想定するタイムスパンである。

「中東通信」は最も短期的なニュース速報を意図している。午前と午後で移り変わる中東情勢を、記事のリツイートに近い形で、簡単な解説をつけてお伝えする。

カテゴリ: 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
池内恵(いけうちさとし) 東京大学先端科学技術研究センター グローバルセキュリティ・宗教分野教授。1973年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より東京大学先端科学技術研究センター准教授、2018年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書、2002年大佛次郎論壇賞)、『イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社、2009年サントリー学芸賞)、『イスラーム国の衝撃』(文春新書)、『【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』 (新潮選書)、 本誌連載をまとめた『中東 危機の震源を読む』(同)などがある。個人ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」(http://ikeuchisatoshi.com/)。
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