フォルクスワーゲン「排ガス不正問題」インドへの波紋

執筆者:緒方麻也 2015年9月28日
タグ: インド ドイツ
エリア: ヨーロッパ アジア

 排ガス規制にまつわる不正問題で注目されるフォルクスワーゲン(VW)。その現地子会社であるVW・インディアは2014年度、前年度比倍増するなど好調だった輸出に後押しされ、インドでの生産台数は同28%増の約11万台と、2ケタの大台に乗せていた。さらに2015年度も好調を維持し、4~6月期の国内販売は前年同期比34%増の約1万1800台に達した。勢いに乗る同社はインドで毎年50~60店のディーラーを新規開設する計画だ。また「ポロ」や「ジェッタ」などを生産している西部プネー郊外・チャカン工場に追加投資し、生産能力を現在の年13万台から、2018年までに同20万台に拡張する方針を表明するなど、インド市場で本格的な攻勢に出ている。そんな矢先の報道だっただけに、インドでも少なからず波紋が起きている。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
緒方麻也(おがたまや) ジャーナリスト。4年間のインド駐在を含め、20年にわたってインド・パキスタンや南アジアの政治・経済の最前線を取材、分析している。「新興国において、経済成長こそがより多くの人を幸福にできる」というのが信条。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top