9月下旬、妊娠中絶を行っている非営利団体に対する連邦助成金を廃止する条項を2016会計年度予算案に盛り込むよう、保守派の共和党下院議員が党指導部に強硬に求め、同予算案を巡る対立が深まっていた。第112議会(2011年1月~2013年1月)から現在まで下院議長を務めてきたジョン・ベイナー氏(共和党、オハイオ州第8区選出)が、ローマ法王フランシスコが米議会上下両院合同本会議でローマ法王として初めて演説を行った翌日の9月25日、下院議長職のみならず24年間在職してきた下院議員も10月30日付で辞任する意向を突然表明したことは、以前取り上げた(2015年9月29日「ベイナー下院議長『辞任』で進む米共和党の保守化」参照)。
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