現在、筆者は米国東海岸に滞在して米国大統領選挙の展望に焦点を当てつつ米国政治の専門家や共和、民主両党の元政府関係者などとの意見交換を繰り返している。米国に移動する前にはメキシコの首都メキシコシティに滞在し、6月5日の地方選挙での与党・制度的革命党(PRI)の大敗を受け、メキシコの最新の政治、経済情勢や2年後に迫った2018年メキシコ大統領選挙の展望などについて意見交換を行っていた。実はメキシコを訪れたのは8年振り、2008年9月以来であった。2008年米国大統領選挙の約1カ月半前のメキシコ滞在中に「リーマンショック」が発生し、発生翌日にワシントンに入り、ワシントンの街が騒然となっていたことを、まるで昨日のように思い出すことができる。それ以来のメキシコであった。
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