トランプ政権「閣僚・重要ポスト人名録」 (9)

H.R.マクマスター国家安全保障問題担当大統領補佐官、ウィルバー・ロス商務長官

 

15.H.R.マクマスター国家安全保障問題担当大統領補佐官(54)

 就任前に駐米ロシア大使と接触し、民間人の外交政策への関与を禁じた法律に抵触する疑いで捜査対象となったことから、在任わずか24日で2月13日に辞任したマイケル・フリン氏の後任として、現職の陸軍中将から2月20日に起用された。退役軍人ではなく、現職の軍人が大統領補佐官に起用された例としては、レーガン政権で起用されたコリン・パウエル、ジョン・ポインデクスターなどがある。

 トランプ大統領は当初、フリン氏の後任として元米中央軍(CENTCOM)副司令官のロバート・ハーワード退役海軍中将に打診していたが、本人が辞退。家庭の事情や経済的理由と報じられたが、国家安全保障会議(NSC)のスタッフ人選を自ら行う権限が認められなかったために就任を固辞した、と見られている。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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