米軍のシリア爆撃で変転する「日米中露四国志」
安倍晋三首相は4月27、28日と訪露してプーチン大統領と会談し、昨年12月のプーチン訪日に続く平和条約締結問題や2国間関係の協議を行う。首相は9月初めにもウラジオストクで首脳会談を行うが、プーチン大統領の次の訪日は少なくとも来年3月の大統領選まではありそうもない。一方で、大統領は今年2度訪中し、計5回習近平国家主席と会談する予定だ。4月6日の米軍によるシリアのアサド政権軍基地への巡航ミサイル攻撃で米露関係改善の見通しは消え、ロシアは再び向中一辺倒路線に転換する動きもある。米露関係の悪化が安倍首相の対露外交を妨害しそうだ。
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