
就任時は期待された佐藤・自主規制法人理事長(左)だったが(右は大阪証券取引所の山道裕己新社長、真ん中は東京証券取引所の清田瞭新社長)(C)時事
東芝が、会計帳簿をチェックする監査法人を現在のPwCあらた監査法人から別の監査法人に交代させる方針を固めたと、日本経済新聞などが一斉に報じた。米原子力子会社のウェスチングハウス(WH)の会計処理などを巡って、PwCあらたから決算書が正しいという「適正意見」のお墨付きを得られるメドが立たないことから、監査法人をクビにするという異例の行動に出る。欧米では監査意見を得るために監査法人を交代させることを「オピニオン・ショッピング(意見を買う)」と言い、上場企業として最も卑下される行為。東芝は上場維持に向けて、なりふり構わぬ行動を取り始めることになる。

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