中米のパナマが中国と国交を樹立して台湾と断交したというニュースについて、「蔡英文政権のもとで中台関係が緊張し、中国が台湾の友好国を切り崩していくなかで、今後、断交のドミノ現象が起きていく恐れがある」という分析がなされている。
確かに蔡英文政権にとってはショックだろう。パナマは小さいとはいえ、パナマ運河という世界レベルの海上交通の要衝を持つ。また台湾とは、清朝時代に結んだ外交関係が中華民国に引き継がれた歴史もある。台湾が国連を脱退した1971年も、パナマは中華人民共和国ではなく、中華民国の立場を擁護したほどの、伝統的友好国だったのだ。
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