饗宴外交の舞台裏 (230)

海外赴任で「女性の活躍」と「夫のキャリアを生かす」には

執筆者:西川恵 2017年7月20日
タグ: フランス 日本
エリア: 北米 アジア
ドゥロンジエ代表(中央)と夫のフラデット氏(右)(筆者撮影)

 

「男女共同参画」「女性の活躍社会」と掛け声はいいが、実現にはほど遠い日本。あるカナダ人カップルのケースを紹介しよう。

公的な場では「婦唱夫随」

 東京・港区のマンションの1室に入っているカナダ・ケベック州政府のクレール・ドゥロンジエ在日事務所代表の公邸。6月下旬のある夜、ケベック州のナショナルデーのパーティーで、公邸は外交団や日本の政府要人、日加両国関係者など100人を超える招待客で賑わった。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
西川恵(にしかわめぐみ) 毎日新聞客員編集委員。日本交通文化協会常任理事。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
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