「憲法9条改正」を考える(中)「国連憲章システム」の埒外にある日本
前回筆者は、安倍晋三首相が提唱する「9条加憲」、つまり現行9条はいじらず、第3項として自衛隊の存在を明記する、という案について、一定の評価をしたうえで、これはファーストステップに過ぎない、さらなる国民的議論が必要だ、と述べた。それは国際法の観点からの議論だ。
戦争に関連する国際法は、「ユス・アド・ベルム(jus ad bellum)」と「ユス・イン・ベロ(jus in bello)」の2種類があるが、今回は前者について議論してみたい。
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